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対談ゲスト【小池龍平さん】第四話ひとまず「好き」を大切にしてみる

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2020年5月17日

※この対談は2019年夏に行われました。

 

 

-目次-

第一話 ごきげん道場って、何?
第二話 「じじいみたい」な話
第三話 「もの選び」と「精神性」
第四話 ひとまず「好き」を大切にしてみる
第五話 そこにしか無いもの
第六話 ART&HUMAN
第七話 「アイデンティティ」と「ごきげん」
最終話 初期衝動のキャッチボール

 

 

 

第四話 ひとまず「好き」を大切にしてみる

 

 

 

山) 先ほど、「何を基準に物を選ぶかが大切」と仰っていたんですが、龍平さんにとっての「道具選びの基準」

て何かあるんですか?

 

 

龍) うーん。例えば靴で言えば、俺はもう単純に「物として」靴が好きっていうか。

 

 

 

山) うんうん。

 

 

龍) 見ちゃうんですよね。やっぱその、値段じゃなくて。意図をもってその靴を履いているかとか。

結局全部に通じるんだけど・・・洋服にしてもそうだし、道具にその人の精神性が出るような気がしていて。

 

 

山) 道具と精神性!なるほど!

 

 

龍) なんか、靴はそれがわかりやすいというか。

 

 

山) 本当に靴ってその人の個性が出る気がしますね!ファッションという意味でも、ひと際格別な感じがしますし。

 

 

龍) そう。それにすごい機能も問われるし。ちょっとでも合わないと、一日ももたないからね!

 

 

山) 確かにそうですね!

 

 

龍) 特に俺らの仕事は、ツアーとかあるからね。

 

 

山) あぁ、ステージで動いたり、会場へ移動したり・・・

 

 

龍) 俺もツアー先で走ったり、昔はしていたんだけど。本当は全部を一足で賄えれば、一番いいんだけどね。

ステージも、ステージ外も。

 

 

山) 機能性とファッション性と・・・難しいですよね。

 

 

龍) 本当、なかなか難しくて。だから、色々悩みましたね。

で、結局、ランニングはベアフットランニングみたいなのにはまって。

 

 

山) へえ!

 

 

龍) ビブラムのファイブフィンガーズ。
あれがいちばん薄くて・・・厚いソールがあると荷物になっちゃうからね。

 

 

山) 奇遇です。僕も使っているんですよ!

 

 

 

龍) あれおもしろいよね!俺も一足目だめになっちゃって、二足目に突入したけど・・・

 

 

山) 二足目何色ですか?

 

 

龍)もちろん黒ですよ

 

 

二人) (笑)

 

 

 

龍) あと意外とね、学校用の靴、あるじゃないですか。あれはいいですよ。
中学生とかが、登下校で履くような・・・

 

 

山) 体操靴みたいな感じですか?

 

 

龍) そうそう。体操靴の紐靴版みたいなやつがあって。すっごいソール薄くて、軽くて。

だからオニツカタイガーとかよりもさらにしゅっとしてる感じ。

ランニングでギリギリ使えるかどうかみたいな薄さのやつでね・・・

それは白しかなかったから、自分で黒く塗りましたね。

 

 

二人) (笑)

 

 

龍) ちょっとだからね、病的なんですよ。カスタムするのめっちゃ好きだし。

 

 

山) こだわりなんですね (笑)

 

 

龍) 靴と・・・カバンなんかも。だからしょっちゅう油とか塗ったりしてますね。

 

 

山) カバンも!

 

 

龍) カバンも「これだ」っていうの見つけたら、すごい防水処理したりとか。長く使えるように。

でも、どんだけ大事にしてもナイロン製品て経年劣化があるんですよ。

だから、やっぱり革なのかなって、最近思っていますね。自分が愛すべきなのは。

 

 

山) いや〜僕も革製品はすごい好きです。僕、「靴」という漢字も好きです!革と化で、靴と読むじゃないですか。

 

 

龍) うんうん。

 

 

山) なんかそれがおもしろいな~と思って。

 

 

龍) そういえば、なんでなんだろうね。

 

 

山) 革を化かす・・・人が革を用いて変化を加えるというか。

そこになんか、日本人の精神性というか、革があり、職人さんがいて、

変化が加わって、靴ができるよっていう、ストーリーが漢字の中にあって、おもしろいですよね、日本語って。

 

 

龍) おもしろいね!そういう意味では俺も、職人さんに直接話聞くのが好きでさ。

地元の・・・荒川区が実家なんですけど。

 

 

山) 荒川区と言えば革問屋さんが多いですよね。

 

 

龍) そう!だから革だけ買って、自分のギターのストラップ作ったりとかしてたの。

 

 

山) ギターストラップですか!

 

 

龍) この間も作ってもらって、本当に、超極太のやつ。

厚み・・・5mm以上たぶんあったね。で、幅10cmくらいの長いやつ。そんで、それがえらい高くてね!(笑)

 

 

山) 高級ストラップですね!

 

 

龍) 見積もり貰ってちょっと高いからやめようかな~と思ってたら、

そのおじさんが、「え〜もう切っちゃったんだよ(笑)」って・・・。しかも3本分。

 

 

山) かなり見切り発車ですね (笑)

 

 

龍) 「着色までしちゃってるんですけど!」って言われちゃって。俺もびっくりして(笑)

 

 

山) 引くに引けないですね (笑)

 

 

龍) だからもう、「おじさん信じるよ!」って言って買ったら、それがもう本当によくて!

 

 

山) うわ〜やっぱり違うんですね!

 

 

龍) なんだろうね。俺も一瞬「え〜っ!」とは思ったけど、まあけっこう職人さんて不器用な人多いから・・・。

俺も持ってるギターのほとんどは、友達につくってもらってるんだけど。

そいつも少しコミュニケーション下手というか。

製作の段階で、突然「予定変更!」ってことにもなったりするんだけど・・・。

割と、その彼の判断が、後から正しかったと気づくことも多々あったりする。

 

 

山) へ〜!!

 

 

龍) 信頼関係で成り立ってるっていうか。

さっきのスピーカーの話じゃないけど、同じお金払うなら、信頼できる人や好きなものに払いたいっていうか。

 

 

山) 素敵な考え方だと思います!

もちろん、人付き合いや世間体が必要な状況もある中で、ひとまず「好き」を大切にしていく、人も物も。僕もそうありたいです。

 

 

 

明日

「そこにしか無いもの」

へ続きます

気軽な感想お待ちしております!

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