2020年5月18日
※この対談は2019年夏に行われました。
-目次-
第一話 ごきげん道場って、何?
第二話 「じじいみたい」な話
第三話 「もの選び」と「精神性」
第四話 ひとまず「好き」を大切にしてみる
第五話 そこにしか無いもの
第六話 ART&HUMAN
第七話 「アイデンティティ」と「ごきげん」
最終話 初期衝動のキャッチボール
第五話 そこにしか無いもの
龍) 飯屋にしてもそうなんだけど。チェーン店はうまいし俺も行くは行くけど、
「その人にしかつくれないような味」ってあるし、店の雰囲気とかってその人の生き様がでるから。
それを感じていたいね。
山) いやぁいいですね~。ほんと僕もそうで。とにかく僕、いつも次のご飯が楽しみなんです。
お昼食べながら夜ごはんの事も考えるんですけど (笑)
(「アンティグア」のガパオライス)
龍) なんか教えて欲しいな~お勧めのお店ってある?
山) 地元だと中華、カレー、イタリアンによくいきます。どれも顔馴染みで、それこそ職人なんです。
寡黙だけど、うまい。だから通いたくなっちゃうんですよね。
龍) 今日行こうかな・・・(笑)割と、そういう意識が強くて。いつも開拓したがってますね。
お金使うならつくる人が見える所で・・・っていう。
山) でもそのほうがごきげんですよね。そういうキーワードが出てきて、嬉しいです。
今日もここ、中に入れて嬉しいですけど、ここもすごく、一筋縄じゃないですよね。
(流山にあるカフェ「アンティグア」本日の会場です)
龍) いやここもね、オーナーの生き様そのものっていうか、もともと住居だったのを店舗として改装して…
このお店ができて今15年くらいなのかな。
山) 古民家カフェですね。
龍) そうそう。庭もずっと身内で手入れしていて。この店にしか出せない雰囲気っていうか。
山) ちょっと・・・すげー!すっごい余談ですけど、僕、大学1年生の時この辺にピザ届けてました (笑)
龍) え、本当?
山) そうそれで、今日来て、すごい懐かしいな~と思って。
よくこの辺から注文来てたな~と。竹藪の公園がすぐそこにあるんですよね。
龍) 世間は狭いね!
山) 僕がいまやっているスタジオは昔、祖父母の畑だったんですね。
そういう意味ではちょっと似ているかもしれないです、跡を継いで・・・という意味では。
龍) へえ〜そうなんだ!確かにそうだね!
山) 20年くらい前まではあの辺一体、全部畑だったんですよ。
龍) 確かにそうだったよね!
山) 今やっているスタジオの周辺って何もなかったんです。本当に自然以外何もなくて。
でも近隣がどんどん開発されて、どんどん畑や自然は減りましたね。
龍) 俺も昔からこの辺のこと知ってるからさ。駅ができて、すごい勢いで森が無くなっちゃって。
少し寂しさはあったね。変わっていくことって全然いいと思う。
でもやっぱりある程度、20年30年先を見据えていたいよね。
30年後に建物は老朽化するけど、その時緑が残っているかどうかで、大きく違うと思うんだよね。
山) その通りですね。
龍) でも都内にもまだ、国立みたいに駅から出るとすごい並木道があるような所もあるんだよね。
それだけで超いけてるっていうか。みんな最後は緑が恋しくなると思うな。
山) ここはこうしていると緑に囲まれているっていうか、異世界ですね。
龍)俺も全国にツアーで行ったりして、ホテルに泊まったり友達の家にも泊まるけど。
結局、どんなに田舎でも窓から見える景色が灰色だったら寂しいよね。
日常生活をする場所がとても大事だと思ってて。家から緑が見えるっていうのはものすごく重要というか。
山) 僕もご機嫌でいるためには、緑は必須です!大事なキーワードなんですよね。
今、1時間くらいお話しましたけど、音楽、靴、革、作り手の精神性、緑。
これって僕も日頃からよく考えるキーワードです。「何かと何かの共通点」を探すのがすごい好きなんですよ。
トレーニング談義、音楽談義、同じ業界同士でマニアックでディープなところを追求するのもいいけど、
例えば、トレーナーとミュージシャンとか、その間には何があるのかなって。
そういうのビシビシ感じてますね。そこに「ごきげんでいるためのヒント」がある気がしてます。
明日
ART&HUMAN
へ続きます
気軽なご感想お待ちしております!
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