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対談ゲスト【小池龍平さん】第二話「じじいみたい」な話

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2020年5月15日

※この対談は2019年夏に行われました。

 

-目次-

第一話 ごきげん道場って、何?
第二話 「じじいみたい」な話
第三話 「もの選び」と「精神性」
第四話 ひとまず「好き」を大切にしてみる
第五話 そこにしか無いもの
第六話 ART&HUMAN
第七話 「アイデンティティ」と「ごきげん」
最終話 初期衝動のキャッチボール

 

 

第二話 「じじいみたい」な話

 

 

山) それこそ、龍平さんが音楽に目覚めたきっかけって何だったんですか?

 

 

 

 

龍) 子供の時から好きではあったんですけど・・・楽器って意味では、結構遅かったというか、

小学校中学校の時は「音楽の授業」は大嫌いだったんですよ。

リコーダーも吹けないし・・・一番成績悪かったの、音楽だったんじゃないかなあ・・・。

 

 

山) めちゃめちゃ意外ですね!

 

 

龍) でも音楽を聴くのは好きで、結構色々聴いてましたね。

 

 

山) ちなみにそのころはどんな音楽を聴いていたんですか?

 

 

龍) 小学校の時は、オールディーズですね。

60年代70年代の・・・

親父が家でかけていたテープの、「サイモン&ガーファンクル」とか、「エルビス」とか・・・。

 

 

山) 渋〜い小学生ですね(笑)

 

 

龍) ていうのも俺、8歳までアメリカに住んでいたんですよ。

 

 

山) へ〜!生まれてからずっとですか?

 

 

龍) 4歳からかな。都内で産まれて、それで4歳からアメリカへ行って8歳まで。

8歳の時日本に帰ってきて、引っ越し転校も10回どころじゃなく子供の時にしていて・・・。

 

 

山) 色々な土地と文化で育ったんですね。

 

 

龍) そう。色んな環境でめちゃくちゃに育ってきたんですけど、

欧米の音楽はずっと好きで、ひたすら聴いていたんですけど・・・

姉ちゃんが中学生くらいになった頃から、日本のロックを聴くようになって。

「BOOWY」とか「COMPLEX」とか、「BARBEE BOYS」とか。「BUCK-TICK」も聴いたし。

中学くらいからJ-ROCKはよく聴くようになりましたね。

そんで中学後半くらいからヒップホップが流行りだしたんですよ。

それで僕も聴くようになって・・・「パブリックエネミー」とか。

 

 

山) 僕もB-BOYに憧れた時期がありました(笑)

 

 

龍) え?マジで!?

 

 

 

山) そのころはもう、ずーっとだぼだぼのジーンズで。

3XLくらいのTシャツばかり着たりしていましたねえ(笑)

 

 

龍) マジか(笑)俺もドレッドだった時あるしね!

 

 

二人) (笑)

 

 

龍) でもやっぱね、ブラックミュージックは若い時に聴く方がいいと思うんですよね。

パンクとかレゲエもそうなんだけど。こういうことを若い子と話すと嫌われるんだけど・・・

ヒップホップをね、ただ音楽として聴いてしまうのは、もったいないっていうか・・・。

 

 

山) ?

 

 

龍) けっこう先生みたいに、「格好から入る」方が俺としては健全な気がしていて・・・

なんていうか、ヒップホップとかパンクとか、音楽的に優れているから聴くとか、そういうもんじゃなく・・・

むしろ何かに対しての反発があって、そのスピリットに惹かれていくもんじゃないかと思うんですよね。

 

 

山) うわ〜!なるほどぉ!

 

 

龍) だから、音楽を聴く動機は「かっこつけたい」だけで全然よくて。

もちろん、「音楽性の研究」も大切だけど、「理屈優先で解釈」していくものでもないというか。

 

 

山) わかる気がします。

 

 

龍) だから割と、「ちょっと悪い要素」があったほうが・・・ね?

教科書通りに行きたくない人達が、色んな音楽を自分で「探し求めて聴く時代」だったんですよ、

僕らの世代って。

それはそれですごいおもしろかったっていうか。今は何でもかんでも開かれ過ぎて・・・。

 

 

山) 確かにそうですね。

 

 

龍) 例えば、ヒップホップなんて俺が中学の時なんてなかなか聴けなかったですね。

地元のCD屋には無かったし、レンタルCD屋にも、ヒップホップコーナーは無かったしね。

昔は毎月、レコード屋から通販のリストを手紙で送ってもらってたよ。

で、めっちゃ小さい字で、「今月の入荷」みたいのが、ダーっ!と書いてあって・・・。

今じゃ考えられないよね。当時は試聴もできないしさ。

 

 

山) 自分から行動しないと情報すら入ってこなかったんですね。

 

 

龍) そうなんですよ。それが今は、情報の方がどんどん押し寄せてくる。

ある意味、すごく贅沢で、すごくもったいない、と思うよね。

 

 

山) うん。

 

 

龍) まずは好きな物を、自ら求めて深く掘り下げていったほうが、

色んな面白みが探せるんじゃないかなと、思うんですよね。

昔はカセットやレコード一枚あったら、それをひたすら聴きまくる生活でしたね・・・。

でも結局俺も情報が溢れている生活に慣れてしまったんだけどね(笑)、人間こわいもので・・・。

 

 

二人) (笑)

 

 

龍) やばい、なんか、「じじいみたいな話」になってきたね?

 

 

山) そんなことないです(笑)

 

 

明日

「もの選び」と「精神性」へ続きます

気軽な感想お待ちしております!

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