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ドイツ滞在記②スポーツ科学の街ライプツィヒ

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2018年3月18日

自由への逃走

18歳の時、僕が外国語学部を志したのには一つのネガティブな理由があった。僕は高校時代のお弁当の時間が大嫌いだった。母のお弁当はとても美味で、とりわけ鶏の唐揚げが最高でお弁当自体はいつも楽しみだったのに。何が嫌いだったかと言うと、お弁当の時間自体に暗黙のルールが出来上がっていたこと。クラスメイト達は皆、いつも同じグループ、同じメンバー、同じ席順で食べていた。暗黙のルールの中、消費され続ける週に5回しかない貴重なお弁当の時間。中にはそれを意図的にしている人もいた。そういう人はなんとなく活発な印象を受けた。でも大半はそうでなく、なんとなく居心地悪そうに見えた。僕は「高校時代のお弁当」を通じ、行為には「能動と受動」「意識と無意識」があるんじゃないだろうかと考えるようになっていった。そしてそう言う自分も、何となくその暗黙のルールに従って過ごす、居心地悪そうな人だった。そんな自分がたまらなく嫌だった。この暗黙のルールから逃げ出したい。外国語学部へ行けば何かが変わるんじゃないかと考えるようになった。

理想と現実

晴れて外国語学部へ入学することができた。専攻はドイツ語。当時の僕はそれで全てが変わると信じてやまなかった。しかし現実は違った。確かに大学生活も始めの頃は華々しく、キラキラしていた。だが2か月3か月と経過するにつれ、本質は何も変わっていないことに気づく。学生食堂へ行くと「あの暗黙のルール」はそこにもあった。高校だろうと、外国語学部だろうと、同じような暗黙のルールで経過する時間と空間があり、そしてその暗黙に再び飲み込まれる弱い自分。本当の「自分らしさ」を獲得したいのであれば、周りの変化を期待するのではなく、自分自身の変化を追求していかなければ、未来は無い。その時、そのように感じた。「文化」と「自分」の差異に対する葛藤だった。

13年越しの念願

当時、大学へのモチベーションを失いかけていた時、僕にとって望みとなっていたのが、1年間のドイツ留学のチャンスだった。今思うと、19歳の時にドイツ留学を決断したことが、その後の人生を決定づけるきっかけとなり、本当に良かったと言える。ドイツで感じたことは全てが新鮮だったが、とりわけ、自分の学部とは違う「スポーツ科学学部」の生徒達の活発な生き様や自由な雰囲気が僕は大好きだった。そんな人間になりたいと憧れを抱き、いつしか自分の進路や人生もスポーツや運動指導に関係づけていきたいと願うようになった。それから13年。2018年になり、ドイツのライプツィヒ大学への短期留学の機会を得ることができた。

本質を追求する人々

ライプツィヒ講座への参加者は日本から20名程いた。講座初日の午前7時、全員の顔合わせがホテルのロビーで行われた。時差ぼけもあり、少し眠い中、まだなんとなくぎこちない挨拶が交わされた。講座全体を通じてドイツ人の教授の方達から感じたことは「本質を追求する姿勢」だった。人がより良く生きるとは何か?人がより良く動くとは何か?そうした目に見えない、言葉にできない事象を、事細かく考え抜き、言語にして科学する。その為の思考・実践と真剣に向き合っている、そんな印象を受けた。また、参加者の方達は大学、経営、学業など様々な分野で活躍されている方達ばかりで、素晴らしい経験を共有することができ、最後の打ち上げでは初日の顔合わせの時からは想像もつかない程の笑顔と充実感が満ち溢れていました。ご指導頂いた先生方、参加者の皆様、そしてコーディネーターの高橋様にもう一度「ありがとうございました」と伝えたい。

今後の展望

僕は様々な迷いや失敗を繰り返してきた。ふらふらしながらもなんとか前に進みたくて、形成されてきた「今の自分」がいる。その自分は「生かされている自分」なんだと感じております。影響を受ける人はいつも、前向きで能動的な方達でした。今回の講座で出会ったのは、真摯に取り組む先生方。変化に貪欲な参加者の方。そんな方達からたくさんの影響を頂きました。僕は今も「弱い自分」が出てきそうになると、一つだけ心がけていることがあります。それは「そこに意志はあるか」ということを考えることです。何か行動を起こす時、あるいは、行動を起こさない時、そこに意志を持って意味を見出せていること。もし見出せないとしたら、他にどんな打開策があるのかを捻りだすこと。そこに心身の変化のきっかけがあると信じて止みません。

今、僕にできること。それは、今回の学びや関わった人達から頂いた刺激を、お客様やキッズクラスの生徒達、友人、そして家族へ還元していくことだと感じています。関わり合う全ての人が自分を肯定的に捉え、自らの変化を自らで促進していくことができるように、「自分」と「自分の仕事の在り方」をさらに磨いていきたいと思っています。

ナヴィーオ代表

山崎

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