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アンパンマンと社会の縮図 ~社会性を教えすぎる代償~

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2020年10月2日

 

一昨日、家族でアンパンマンミュージアムへ行ったんです。

横浜駅の近くにあって、立地がおもしろいんです。

あの辺は、ビジネス街なので比較的高層ビルが多く、

割とカッチリした印象を受けますが、

その一画に突如4〜5メートルの巨大なアンパンマンが現れるんです。

そこが入り口であり、いわゆる「映えポイント」となっています。

 

 

 

中へ入ると、様々なショーをやるイベントスペースがあったり、

アンパンマンの世界観を表現した遊び場があります。

例えばアンパンマン号の中に入れたり、

パン工場でパンをこねる真似ができたりします。

こんな時、僕は娘をよく観察します。

おもむろに、彼女はパンをこねる真似を始めました。

というより、本人にとってはむしろ、

「本当のパンをこねだした」のかもしれません。

なぜなら、プラスチックの生地をこねながら

「おいしくなあれ、おいしくなあれ。」

とつぶやきながら、真剣なまなざしを注いでいたからです。

まさに藤岡弘、さんです。

 

 

 

「かわいいなあ」

表面上そんな和気あいあいとした感情が芽生えます。

それと同時に僕は、これこそ「パフォーマンスの根源だなあ」

と内心思ってしまうんです。

想像力の大切さは、大人になって改めて気づくことが多い。

「人とのコミュニケーション」

「大事なプレゼン」の前

「絶対に負けられない試合」の入り方

そんな時、うまくいく人には「想像力」があります。

イメージする事、成りきる事。

これらはあらゆるパフォーマンスの根源だと思うのです。

 

 

 

前回書いた事にも通じてきますが、

こどもの万能感は伸ばそうとせず、

「縮めないこと」「そのままにすること」

がとても大切だと僕は思います。

アンパンマンミュージアムというファンタジーの中で、

娘や知らないこどもたちを見ていると、

こどもの万能感と想像力は、

やはり幼い頃が「満タン状態」なのだろうと感じます。

それを大人が捨てさせたり、

忘れさせたりするんじゃないかな。

 

 

 

「やめなさい!!」

隣りからそんな怒鳴り声が聞こえてきました。

小さな男の子のお母さんでした。

小さな男の子が、知らない女の子の生地を奪ってしまったようです。

彼は、かんしゃくを起こしてしまいました。

ママも、パパも、大変です。

気持ちは想像できるのだけど、見ず知らずでも、その場限りだとしても、

親同士ケアをし合う事もできますよ。

「やめなさい!」ではなく、「一緒にやろうね」

僕だったらそう言ってあげよう。

そう自戒しました。

 

 

 

「万能感という袋」にいくつもの社会性を詰めていく。

それが大人になっていくことだ。

その袋は、最初はいろんな色や形や表情の個性で一杯になっている。

大人が新たな社会性を詰める度、いくつかの個性を捨てさせていく。

大切に向き合っていくんだ。

二度と戻らない個性があるかもしれないから。

 

 

 

ナヴィーオ代表 山崎

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